三菱 エコキュートのエラー一覧|自分でできる処置と修理窓口に連絡するものを分ける

この記事のまとめ

  • 三菱電機の公式資料で、利用者自身の処置が案内されているエラーは一部だけ。今回確かめたコードの多くは「給水配管専用止水栓を閉じて、販売店(据付工事店)に点検・修理を依頼する」とされている
  • 自分でする処置は、止水栓や断水・凍結の確認、湯切れのときのわき上げ設定の見直し、浴槽アダプターのごみ取り、貯湯ユニットの電源レバーを「切」にして1分ほど待ち「入」に戻す操作などの範囲
  • FAQには「使用開始後1週間以内」のときだけ解除を案内しているコードがあり、解除の方法は機種で違うとされている。説明書の表にない表示が出たときは「その他の表示」として、点検を依頼する
  • 水漏れやこげ臭いにおいなどの異常があるときは、エラーを調べるより先に、説明書のとおり電源を切って販売店か修理窓口に連絡する
  • 同じコードでも資料で意味が違うものがあり、H10は2011年1月版の説明書では「組み合わせ違い」、FAQでは「通信異常」とされている

三菱エコキュートのリモコンにエラーが出たとき、三菱電機の公式資料が利用者に案内している処置は、止水栓・断水・凍結の確認、湯切れのときの設定の見直し、浴槽アダプターのごみ取り、貯湯ユニットの電源レバーを一度「切」にして「入」に戻す操作などに限られます。それ以外の表示は、お買い上げの販売店(据付工事店)に点検・修理を依頼する案内で、多くのコードでは先に給水配管専用止水栓を閉じるよう書かれています。

この記事では、エラーコードを「自分でできる処置があるもの」と「販売店・修理窓口に連絡するもの」に分けて並べます。

先に注意:触ってはいけないところと、異常があるとき

エコキュートは、電気と高温のお湯を扱う機器です。今回開いた取扱説明書の安全上の注意には、前面カバーや工事用窓を開けない、給湯機やリモコンを分解・改造しない(漏電や感電・火災の原因)、ヒートポンプユニットの蒸発器のフィンや空気吹出口に手や棒を入れない(けがの原因)、ヒートポンプ配管に手を触れない(やけどの原因)、と書かれています。

異常があるときは、エラーコードを調べるより先に使用をやめます。説明書の書き方は次のとおりです。

電源レバーや止水栓の位置は、手元の取扱説明書の図で確かめてください。

最初に確かめること:自分の機種と、資料の古さ

エラーの表示と処置は、機種と製造年で変わります。今回開いた取扱説明書は2011年1月版(SRT-HP37N5・HP46N5・HP55N5・HPK37ND5・HPK46ND5 系)で、「リモコンにエラーが表示されたら」に載っているのは U00・H03・H10・H11 の4つと「その他の表示(E05など)」だけです。コードごとの意味と処置は、2015〜2026年に公開・更新された三菱電機のFAQで確かめました。

同じコードでも、資料によって意味が違うものがあります。たとえば H10 は、2011年1月版の説明書では「貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットが正しい組み合わせではない(わき上げも行わない)」、FAQでは「ヒートポンプユニットとの通信異常」とされています。手元の機種の取扱説明書があれば、そちらを優先して見てください。

形名は、貯湯タンクユニットの前面カバーに表示されています。エラー解除の方法は、FAQで「機種によって異なる」とされています。解除の方法が分からないときは、販売店に聞くか、据付工事説明書を見るよう案内されています。

自分でできる処置があるコード

ここからは、公式資料に利用者向けの処置が書かれているコードです。

U00:給水の水温が高い(45℃以上のお湯が給水されている)

FAQでは、貯湯ユニットに給水されている水が45℃以上のときに出る表示とされています。

2011年1月版の説明書では、ほかに、給水配管専用止水栓が閉じているときに湯側の蛇口を開いた(止水栓を開いてから湯側の蛇口を開く)、断水時や配管の凍結時に湯側の蛇口を開いた(断水は終わるまで待つ。凍結しているときは止水栓を閉じて販売店へ連絡する)、という原因も挙げられています。

P05(P5):ふろの湯はりの異常

FAQ(2026年5月更新)の処置は、次の順です。

  1. 断水や冬の配管の凍結で出ることがある。断水が終わる、または凍結が解けるのを待つ
  2. タンクに水がないときは満水にする。止水栓が閉じていたら開ける(どちらも、蛇口からお湯が出るときは当てはまらない)
  3. 浴槽アダプターのごみを、歯ブラシなどで取り除く
  4. そのあとで「ふろ自動」を押すと、エラー表示が解除される
  5. 再び表示されるときは、給水配管専用止水栓を閉じて、販売店に点検・修理を依頼する

U04・U05:湯切れ(タンクのお湯がなくなった、ぬるくなった)

FAQでは、貯湯ユニットの中に給湯できるお湯がなくなった状態とされています。

正常にわき上がると、表示は自動で消えます。わき上げをしても復帰しないときは、本体や配管からの漏れ、機器の不具合の可能性があります。給水配管専用止水栓を閉じて、販売店に点検・修理を依頼します。

H10:ヒートポンプユニットとの通信異常(FAQ)

FAQ(2025年4月更新)では、ヒートポンプユニット(室外機)と貯湯ユニットの間の通信が、正常にできていない状態とされています。貯湯ユニットの電源レバーを「切」にして1分ほど待ち、「入」に戻します。再び表示されるときは、配線または基板の不良が考えられるため、販売店に点検・修理を依頼します。2011年1月版の説明書では、組み合わせ違いの表示とされ、正しい組み合わせなのに表示されるときは販売店か修理窓口に連絡する、とされています。

H01:リモコンとの通信異常

貯湯ユニットとリモコンの通信が、正常にできていない状態です(FAQ、2024年11月更新)。落雷などの影響の可能性があるとして、H10と同じく、貯湯ユニットの電源レバーを「切」にして1分ほど待ち、「入」に戻す操作が案内されています。直らないときは、販売店に点検・修理を依頼します。

U29:ふろ配管の循環不良(据付後の試運転で湯はりが終わらない)

FAQでは、据付工事のあとの試運転の湯はりが、正常に終わっていない状態とされています。案内されている処置は次のとおりです。

再び表示されるときは、給水配管専用止水栓を閉じて、販売店に点検・修理を依頼します。

U31:自動浴槽栓の異常

FAQでは、浴槽栓が閉じていることを確認できない状態とされています。浴槽栓連動に対応していない場合(特定のハウスメーカーから購入していない場合)は、スマート機能の「浴槽栓連動」を「切」に変えます。浴槽栓連動に対応している特定のハウスメーカーから購入した場合は、栓に異物が詰まっていれば取り除き、手動で栓を閉めてから湯はりをやり直します。異物がないときは販売店か据付工事店に連絡します。

U19:ヒートポンプ配管の循環不良

貯湯ユニットとヒートポンプユニットをつなぐ配管の中の循環が悪い可能性がある、とFAQにあります。最初に確かめることとして、貯湯ユニットやヒートポンプユニットに水が供給されているかが挙げられています。エア抜き運転やエラー解除の方法は、販売店に聞くか据付工事説明書で確かめるよう案内されています。冬は配管の凍結で起きることもあります。解決しないときは、給水配管専用止水栓を閉じて、販売店に点検・修理を依頼します。

使用開始後1週間以内だけ、解除が案内されているコード

P36(熱源ポンプの異常)、P37(ふろ循環ポンプの異常。冬はふろ配管の凍結で出ることもある)、P25・P26・P27(入水・出湯切替弁の異常)は、FAQで解除が案内されているのが「使用開始後1週間以内」のときだけです。操作の例は、台所リモコンの「日時設定スイッチ」と「給湯温度▼スイッチ」を3秒以上同時に押す、というもので、解除の方法は機種によって違うと書かれています。P24(入水切替弁の異常)は解除の案内がなく、点検が必要とされています。解除できないとき、解除しても再び表示されるときは、給水配管専用止水栓を閉じて、販売店に点検・修理を依頼します。

販売店・修理窓口に連絡するもの

次の表示は、公式資料に利用者向けの処置が書かれていないか、点検が必要とされているものです。

コード 意味(FAQ・取扱説明書) 公式の案内
F08 貯湯ユニットの内部で水漏れを検知(漏水検知) 給水配管専用止水栓を閉じて、販売店に点検・修理を依頼する。台風などの大雨や積雪で、水滴が内部に入って表示されることもある
P01・P20・P21 給湯用電動混合弁の異常。蛇口やシャワーから設定温度のお湯が出ない状態。止水栓が閉じている、冬に給水配管が凍結している場合も表示される可能性がある 点検が必要。販売店に依頼する
H03 貯湯ユニットと組み合わせが違うリモコンが付いている可能性 点検が必要。販売店に依頼する
H11 貯湯ユニットとヒートポンプユニットの組み合わせが違う可能性(2011年1月版の説明書では、わき上げは行う) 点検が必要。販売店に依頼する
P16 ヒートポンプ配管の逆接続。冬は配管の凍結、据付直後は配管の極性の誤りやエア抜き不足の可能性 再び表示されるときは、給水配管専用止水栓を閉じて、販売店に点検・修理を依頼する
F06 浴槽の水位を検知するセンサー部品の不具合の可能性(水位センサーの短絡・断線) 点検が必要。販売店に依頼する
C01・C02・C04〜C09・C11 など(C+数字の多く)と 102 ヒートポンプユニットの部品の不具合などで、わき上げが正常にできない状態 給水配管専用止水栓を閉じて、販売店に点検・修理を依頼する
C03・C20・C21・C30、103・120・121・201 わき上げが正常にできない状態。ヒートポンプ配管の中の水が正しく循環できていない可能性 再び表示されるときは、給水配管専用止水栓を閉じて、販売店に点検・修理を依頼する(下の説明も参照)
E00〜E26 など、E のあとに数字がつく3桁の表示 貯湯ユニット内部のセンサー部品の不具合の可能性 点検が必要。販売店か三菱電機の修理受付窓口に依頼する
取扱説明書の表にない表示(2011年1月版では「その他の表示(E05など)」) 給湯機の点検が必要 200V電源ブレーカーと本体の漏電遮断器の電源レバーを「切」にし、給水配管専用止水栓を閉じてから、販売店か修理窓口に連絡する

C03・C20・C21・C30 とその3桁版(103・120・121・201)のFAQには、冬は配管の凍結でも起き、凍結が解けるのを待ってからエラー解除をする、という処置があります。据付直後のエア抜き運転や再運転の案内もあります。ただし、エラー解除は2017年以降に製造された機種に限る、と書かれています。解除の方法は、販売店に聞くか、取扱説明書・据付工事説明書で確かめるよう案内されています。

連絡するときに伝えること

取扱説明書には、品名・形名(貯湯タンクユニットの前面カバーの表示)、お買い上げ日、故障の状況(できるだけ具体的に)、名前・住所・電話番号・訪問希望日を伝えるよう書かれています。エラーコードは、表示のとおり書き留めておくと、状況を伝えやすくなります。

修理の相談は、まずお買い上げの販売店へ、転居や贈答品などで頼めないときは三菱電機の修理窓口へ、と取扱説明書にあります。連絡先は、三菱電機の公式ページか手元の取扱説明書で確かめてください。

次にすること

  1. リモコンのエラーコードを、表示のとおり書き留める
  2. 形名を、貯湯タンクユニットの前面カバーの表示で確かめ、取扱説明書の「リモコンにエラーが表示されたら」を開く
  3. 「自分でできる処置があるコード」にあれば、止水栓、断水、浴槽アダプターなどを順に確かめる
  4. 表にないとき、処置しても直らないとき、水漏れや異常があるときは、給水配管専用止水栓を閉じて、販売店か修理窓口に連絡する
  5. お湯が出ない症状が先にあったときは、エコキュートでお湯が出ない時に最初に確かめる5つで切り分ける
  6. 冷え込みの朝なら、エコキュートが凍結した時の直し方も読む
  7. ダイキンの機種は、ダイキン エコキュートのエラー一覧に同じ分け方でまとめています

この記事で確かめられなかったこと

確かめた日は、出典ごとに2026年11月7日です。

出典(確かめた日)